―成長するって、凄く不思議なことだなぁ…
ふと、そんなことを思う時があります。
そもそも、人っていつ成長するんでしょうか。
鏡の前に立って、そこに映る自分を見つめてみる。
昨日となんら変わりのない私が、そこにはいます。
それはきっと、昨日に限ったことじゃなくて
一昨日、そのまた前の日と比べたとしたって
まるで変わらない私の姿が、そこにはあるはずです。
じゃあ、もっと前、更に昔の私、例えば
小学校1年生の頃と自分と比べたら。
そこにはきっと、今の私からは
想像することが出来ないかもしれないほどの
幼い少女がいるはずです。
今の私と比べると
まだまだ身長もなくて、眼鏡だってまだかけてなくて
胸だって、こんなになかった。
一昨日、昨日、明日、明後日。
少しだけ過去、少しだけ未来の自分は
今現在の私と何も変わらないのに
その繰り返しを辿っていけば、あの頃の私がいるはずなのに
ちょっとズルをして、一気にあの頃に戻ってみると
そこには、今の私とは全く別の私がいる。
―不思議だなぁ…